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米グーグル、量子計算エラー削減に成功 実用に向け進歩

グーグルの新しい量子コンピューターチップ「Willow」。グーグル提供(2024年12月9日提供、撮影日不明)。(c)Handout:GOOGLE:AFP

グーグルの新しい量子コンピューターチップ「Willow」。グーグル提供(2024年12月9日提供、撮影日不明)。(c)Handout:GOOGLE:AFP

【AFP=時事】米グーグルが、実用的な量子コンピューターの開発に近づける画期的な成果を達成した。論文が9日、科学誌ネイチャーに掲載された。

 グーグル・クアンタムAIの創設者であるハルトムート・ネーベン氏によると、新たな量子チップ「Willow」は、従来のスーパーコンピューターが1000000000000000000000000(10の25乗)年かけて完了する処理を数分で終わらせることができる。

 グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)に「Willowは創薬、核融合エネルギー、バッテリー設計などの分野で実用的な応用が期待できる。実用的な量子コンピューター構築に向けた重要な一歩だ」と述べた。

 量子コンピューターの実用化はまだ何年も先のことと考えられている。従来のコンピューターは、「1」もしくは「0」ビットを使用し、2進数でタスクを実行する。量子コンピューターでは、「1」と「0」の両方を同時に表現できる量子の性質を利用する。これにより、膨大な数の潜在的な結果を同時に処理できる。

 グーグルは今回、使用する量子ビットの数を増やしても、エラーを大幅に削減できることを初めて実証した。これは、研究者が過去約30年間にわたって達成できなかった成果だ。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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