【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン大統領(47)は10日にパリで開幕する人工知能(AI)サミットの宣伝として、自身が登場するAI作成のディープフェイク動画をインスタグラムに投稿した。
フランスの歌手デザイアレスの1980年代のヒット曲「Voyage Voyage」に合わせて踊るマクロン氏や、仏俳優ジャン・デュジャルダン氏主演のスパイ・コメディー映画に登場するマクロン氏、フランスのラッパー、ネクフを彷彿とさせるマクロン氏のダンス動画などが投稿された。
動画ではスーツ姿の本物のマクロン氏が登場し、「よくできている」「うますぎて、笑ってしまう」と評している。マクロン氏はさらに「真面目な話をすると、人工知能を活用すれば、医療やエネルギー、社会生活を大きく変革することができる」「フランスと欧州はこの革命の中心に立ち、あらゆる機会を捉えて、われわれの理念を推進していかねばならない」と続けた。
10、11日の2日間にわたってパリで開催される「AIアクション・サミット」は、フランスとインドが共同議長を務め、世界から各国首脳や要人が集まる。
動画の最後では、マクロン氏が米アクションドラマのヒーロー「マクガイバー」に扮(ふん)した有名なパロディーの一つが登場。本人は「これは間違いなく私だ」と太鼓判を押した。
マクロン氏のディープフェイク動画はインスタグラムで、9日午後までに7万3000以上の「いいね」を獲得した。マクロン氏の公式アカウントがハッキングされたと思ったというユーザーもいた。また「クールな大統領だ」との感想もあった。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件