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テンセント、ウィーチャットにDeepSeek導入を試験運用

DeepSeekのアプリ(2025年1月30日撮影、資料写真)。(c)東方新報

DeepSeekのアプリ(2025年1月30日撮影、資料写真)。(c)東方新報

【東方新報】最近、微信(ウィーチャット、WeChat)がDeepSeek-R1モデルを試験的に導入しているとの情報が広まり、16日午前、騰訊(テンセント、Tencent)はこの件について「事実であり、現在試験運用を行っている」と回答した。

 テンセントによると、WeChatの検索機能「搜一搜」は、もともと同社のAIモデル「混元(Hunyuan)大模型」を活用して検索結果の精度を向上させていたが、最近になって新たに深度求索(DeepSeek)の試験導入を開始した。

 テスト対象となったユーザーには、ウィーチャットの検索ボックス上部に「AI検索」という項目が表示されるようになっており、それをクリックするとDeepSeek-R1のフル機能版を無料で利用できる。この機能により、より高度で多様な検索体験を提供することを目指している。

 また、関係者によると、テンセントはウィーチャット以外の複数のサービスにもDeepSeekの導入を検討している。例えば、テンセント系列のクラウドプロバイダー「騰訊雲(テンセントクラウド、Tencent Cloud)」のAIコードアシスタントやテンセントの仮想アシスタントの騰訊元宝(Tencent Yuanbao)などでの活用が予定されており、今後ユーザーにより幅広いサービスを提供していく考えだという。

 2月15日、一部のウィーチャットユーザーは、ウィーチャットの検索機能に新たに「AI検索」が追加され、DeepSeek-R1による「深度思考(ディープシンキング)」サービスが利用できるようになったことを確認した。

 メディアの検証によると、ウィーチャットの検索機能はすでにDeepSeek-R1を統合しており、現在、一部のユーザーを対象にした試験運用段階にある。対象ユーザーは、ウィーチャットの検索ボックスで「AI検索」を選択し、「深度思考」モードを有効にすることで、DeepSeek-R1が通常よりも長時間かけて思考し、より包括的な回答を生成することが可能になる。

 なお、この機能がまだ表示されていないユーザーは、現在のテスト対象には含まれていない可能性があるため、今後の正式リリースを待つようにとのことだ。【翻訳編集】東方新報/AFPBB News|使用条件