2025年1月27日にニューメキシコ工科大学のマグダレナリッジ2.4m望遠鏡で観測された「小惑星2024 YR4」。米航空宇宙局(NASA)提供(2025年1月31日提供)。(c)AFP PHOTO / NASA/MAGDALENA RIDGE 2.4M TELESCOPE/NEW MEXICO INSTITUTE OF TECHNOLOGY/RYAN
【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)が19日夜に公表した最新の分析によると、一つの都市全体に甚大な被害をもたらす可能性がある「シティー・キラー」に分類される小惑星「2024 YR4」の2032年における地球衝突確率が半減し、1.5%になった。
この衝突確率の低下は、天文学界では広く予想されていた。今後もさらに減少し、2032年12月22日には衝突確率がゼロになる可能性が高いとされている。
「2024 YR4」の地球衝突確率は一時3.2%に達し、現代の予測において最も脅威的な小惑星の一つとみなされていた。しかし、NASAが19日夜に最新の分析結果を発表し、衝突確率は1.5%に低下した。欧州宇宙機関(ESA)の分析でも1.38%まで減少している。
ESA惑星防衛局のリヒャルト・モイスル局長はAFPに対し、この結果は予想されていたものであり、「2024 YR4」との衝突が起こる可能性のある軌道から地球が外れ始めているためだと説明した。
同氏はまた、衝突確率について「多少の変動はあるものの、間もなく1%を下回るだろう」との見解を示している。
来月には、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による「2024 YR4」の観測が予定されている。
なお、NASAによれば、「2024 YR4」が月に衝突する確率は依然として0.8%ある。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件