【AFP=時事】ブラジル最大の都市サンパウロの鉄道会社ビアモビリダージが、猛暑で線路が高温となってゆがみが生じ、脱線につながるリスクを軽減するため、線路を白ペンキで塗って温度上昇を抑制する実験を行った。
同社は実験の結果、線路の温度が6度下がることが示されたとし、一定の効果があると主張している。
ブラジル・リオデジャネイロで先週、日射により線路の温度が71度まで上がって膨張してゆがんだため、列車が脱線する事故が起きた。負傷者は出なかったが、猛暑下で高温化する線路を冷却する方法を見いだす必要性が強く認識されることになった。
1日80万人の利用者を抱えるビアモビリダージが運行する路線でも、昨年、猛暑期間中に線路が変形する事例が20件報告されている。同社が行った実験では、線路を白ペンキで塗ったところ、熱の吸収が抑制され、温度は6度下がった。
今月末までに35キロ区間の線路を塗装するプロジェクトを率いるサンタナ・ジパウラ氏は、「(熱の)影響が完全に排除されるわけではないが、軽減される」と話した。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件