月面に着陸した着陸船「ブルーゴースト」。ファイアフライ・エアロスペース撮影、提供(2025年3月2日撮影)。(c)Handout:Firefly Aerospace:AFP
【AFP=時事】米国宇宙企業ファイアフライ・エアロスペースが開発した無人月着陸船が2日、月面に着陸した。民間企業による月着陸が成功したのは2度目で、垂直着陸は初めて。
着陸船「ブルーゴースト」は、米東部時間午前3時34分(日本時間午後5時34分)に月の表側の北東に位置する盆地内の火山地形近くに着陸した。
プログラムマネジャーのレイ・アレンスワース氏は記者団に、ブルーゴーストは目標地点から100メートル以内に着陸したと述べ、着陸の精度を強調。「降下中に2回の危険回避操作を行った。これは、ソフトウエアが想定通りに機能したことを示している」と語った。
ブルーゴーストは時速数千マイル(1マイル=約1.6キロ)からわずか2マイルまで減速しながら、最終降下中に自律航行に移行した。
同船から最初に送られてきた画像には、険しく穴だらけの地形が写っていた。
「ゴーストライダーズ・イン・ザ・スカイ」と名付けられたこのミッションは、商業月面輸送サービス(CLPS)と呼ばれる、米航空宇宙局(NASA)と民間企業の協力事業の一環で、コスト削減と、人類の月面着陸を再び目指すアルテミス計画の支援を目的としている。
カバほどの大きさのブルーゴーストは、1月15日にスペースXのファルコン9ロケットに搭載されて打ち上げられ、450万キロの旅の途中に地球や月の映像を撮影した。
同じロケットに日本企業の着陸船(※編注:株式会社 ispaceの「RESILIENCEランダー」)も搭載されており、5月の着陸を目指している。
ブルーゴーストは、月の土壌分析装置や放射線耐性コンピューターのほか、既存の全球測位衛星システムを月でのナビゲーションに利用する実験装置など、10の機器を搭載している。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件