宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の大西卓哉氏らが乗る宇宙船が、米国フロリダ州のケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて出発した。
大西氏ら4人の宇宙飛行士を乗せたスペースX社のクルードラゴン宇宙船は、ファルコン9ロケットに搭載され、日本時間15日午前8時3分に打ち上げられた。打ち上げから約10分後、宇宙船は予定通りロケットから分離し、所定の軌道へと投入された。宇宙船は今後、順調に飛行を続ければ、日本時間16日にはISSとドッキングする予定だ。
大西氏にとって、今回のミッションは2度目の宇宙飛行となり約半年間ISSに滞在する。また、今回のミッションでは若田光一氏と星出彰彦氏に続いて、日本人として3人目となるISS船長を務める予定であり、そのリーダーシップに大きな期待が寄せられている。
大西氏は、出発前の記者会見で今回のミッションではこれまでの経験を生かし「前回よりももっと良い仕事ができると信じています」語った。また、船長としては「クルーメンバー全員の意見をよく聞いた上で、皆が満足できるような決断をしていきたいと思う」と意気込みを示した。
また、24年6月にボーイングが開発した宇宙船「スターライナー」でISSに到着し、約1週間の滞在予定だったが、宇宙船の不具合のため帰還ができなくなった宇宙飛行士2名は、今回到着するクルードラゴンで地球に帰還する予定だ。