ノルウェーのアンドーヤ・ロケット基地で、爆発する前の独新興宇宙開発企業イザール・エアロスペースのロケット「スペクトラム」の打ち上げ風景(2025年3月30日撮影)。(c)AFP PHOTO / NTB / ISAR AEROSPACE / SIMON FISCHER / WINGMEN MEDIA
【AFP=時事】ノルウェー北極圏のアンドーヤ・ロケット基地で30日、欧州大陸からの初の打ち上げとなった軌道投入用の試験ロケットが、直後に爆発・墜落した。一部始終はユーチューブで生配信された。
ドイツの新興宇宙企業イザール・エアロスペースが開発した2段式ロケット「スペクトラム」は、打ち上げ直後に側面から煙を出し始め、激しく爆発し、落下した。軌道投入用ロケットは、衛星などの積載物を地球軌道上、あるいはそれを越える軌道に投入するために設計されている。
同社は、今回の試験では軌道到達は想定していなかったとした上で「ロケットは海に落下し、発射台は無傷のようだ」と述べた。
同基地を運営する政府系企業アンドーヤ・スペースは、「危機対応」措置が発動されたとしている。現地警察によると、負傷者やロケット以外の破損などは報告されていない。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件