【KOREA WAVE】ゲームコマースのグローバル企業「エクソーラ(Xsolla)」が、モバイルゲーム開発者向けに直接決済ソリューション「エクソーラ・バイ・ボタン(Xsolla Buy Button)」を新たにリリースした。このソリューションは、開発者がプラットフォーム手数料を削減し、より多くの収益を確保できるように設計された、消費者直接決済(D2C)方式で構築されているのが特徴だ。
エクソーラがこのようなソリューションを提供するに至った背景には、米国の裁判所が先月30日、AppleのApp Storeによる外部決済リンクの遮断や、サードパーティのストアフロントで発生した取引に対する手数料請求を禁止する判決を下したことがある。この判決は、モバイルゲーム開発者が消費者直接決済によって収益を増やす新たな機会を得られる点で注目されている。
エクソーラ・バイ・ボタンは簡単に導入できるのだろうか。同社によれば、開発者はこのボタンをゲーム内に直接設置することで、決済リンクを挿入することが可能だ。リンクはエクソーラ・ウェブ・ショップ(Xsolla Web Shop)およびエクソーラ・ペイ・ステーション(Xsolla Pay Station)を基盤としたブラウザ決済画面へとつながる。
エクソーラ・バイ・ボタンの主な利点としては
- アプリマーケットのプラットフォーム手数料が0%である
- 法的リスクなしにアプリ内に外部決済リンクを連携できる
- 途切れないワンタップ決済の体験、税務・規制の負担を最小化する
- ロイヤルティやリワードプログラム、子ども保護機能やギフトカード、マルチチャネルコマース
――などが挙げられる。
詳細を見てみると、開発者はAppleのiOSモバイル環境において、ゲーム内で簡単に外部決済リンクを生成できる。該当リンクをクリックすれば、ブラウザベースで簡素化された決済と強化されたセキュリティ環境の中で、迅速かつ容易に購入ができる体験を提供する。
開発者は数回のクリックでユーザーが欲しいゲームアイテムを簡単に購入できるようにし、標準的な決済処理費用を除いて、最大30%のアプリプラットフォーム手数料分を直接の収益として確保できる。さらに、外部リンクを通じて提供される商品構成を効率的に管理できるカタログ同期、リワードプログラム、カスタマイズされた特典、統合オプションなど、多様な機能をカスタム開発なしで活用できる。
また、エクソーラが公式販売者(Merchant of Record)としての役割を果たし、グローバルな税金計算と処理全般を担当することで、追加の第三者ソリューションを導入せずともコンプライアンスを満たすことができる。
ロイヤルティおよびリワードプログラムに関しては、ユーザー行動データに基づいたパーソナライズされたリワードやロイヤルティ管理機能により、エンゲージメントとリテンションを向上させることができ、プリペイド型ギフトカードの発行や子ども保護設定機能も提供されている。
ライブオペレーション連動のウェブプロモーション機能を活用すれば、ゲーム内イベントや季節ごとのコンテンツとユーザー行動データを精密に連携させ、より高いエンゲージメントとコンバージョン率を促すことができる。また、ウェブおよびコミュニティプラットフォーム(Discord、Telegramなど)を通じて収益化の機会を拡張できるマルチチャネルコマース機能も提供されていると、同社は説明している。(c)KOREA WAVE/AFPBB News|使用条件