第97回アカデミー賞授賞式の追悼コーナーで映し出された故ジェームズ・アール・ジョーンズさん。米カリフォルニア州ハリウッドで(2025年3月2日撮影)。(c)Patrick T. Fallon/AFP
【AFP=時事】全米映画俳優組合「SAG-AFTRA(サグ・アフトラ)」は19日、ゲーム「フォートナイト」で人工知能(AI)によりインタラクティブな「ダース・ベイダー」の声を生成したとして、制作会社エピック・ゲームズを提訴したと明らかにした。
フォートナイトは先週、「スター・ウォーズ」シリーズでダース・ベイダーの声を担当した俳優の故ジェームズ・アール・ジョーンズさんの遺族から許可を得て、ジョーンズさんの声に基づき、ダース・ベイダーのキャラクターを作成したと発表。プレーヤーが「マクドナルドでは何を注文する?」と尋ねると、ダース・ベイダーが「帝国にファストフードは不要だ」と叱責し、「そんな料理に耐えなければならないとすれば、『チキンセレクト』とフライドポテトのL、コカ・コーラを注文する」と答えるやりとりなどが人気を集めていた。
だが、SAG-AFTRAはこれに不快感を示し、ビデオゲームのAI使用によってパフォーマーの仕事が奪われることになると主張。「私たちは、組合員や遺族がデジタル複製の使用を管理する権利を擁護するとともに、新技術の活用も歓迎する」とした上で、「だが、組合員の声の仕事に取って代わる形で声が使用される場合には、その条件について交渉する私たちの権利を守らなければならない。
ビデオゲームでダース・ベイダーのあの独特の声のリズムやトーンを再現した場合も含めてだ」と表明した。SAG-AFTRAは、ゲーム内でのAIの使用方法について、エピック・ゲームズの子会社側が交渉に応じなかったと主張。全国労働関係委員会に不当労働行為として申し立てたとしている。エ
ピック・ゲームズはAFPの問い合わせには応じなかったが、先週発表した声明では、ジョーンズさんの遺族はこのプロジェクトに満足していると主張していた。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件