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AI制御求める教皇の呼びかけ、福音派指導者らが引用 トランプ氏ヘの書簡で

サン・ピエトロ大聖堂をバーチャル体験できる新たな企画展の報道陣向けプレビューで、映し出される大聖堂内部の映像。バチカンで(2024年11月11日撮影)。(c)Andreas SOLARO / AFP

サン・ピエトロ大聖堂をバーチャル体験できる新たな企画展の報道陣向けプレビューで、映し出される大聖堂内部の映像。バチカンで(2024年11月11日撮影)。(c)Andreas SOLARO / AFP

【AFP=時事】ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世は、今月の就任に際し、人工知能(AI)が抱える課題に言及し、希望と黙示録的な恐怖の両面をはらむAI技術に対し、宗教指導者が影響力を発揮することへの期待を強調した。

 この発言は、米国のプロテスタント福音派指導者らによって引用された。21日に公開されたドナルド・トランプ米大統領宛ての公開書簡の中で、福音派の指導者らは「責任ある形で加速するAI革命」を求めるとともに、「潜在的な危険性」に警鐘を鳴らした。

 公開書簡で福音派指導者らは、「病気の治療や実際の問題解決に役立つ強力なAIツールの開発」を求めた。その一方で、「誰にも制御できない、自律的かつ人間を超える知性を持つ機械」への懸念も示され、シリコンバレーのいわゆる「AI終末論者」の表現を反映したものとなっていた。

 レオ14世は今月10日、枢機卿らに対し、自身の教皇名は「最初の大規模な産業革命の中で社会問題に取り組んだ」レオ13世(在位1878~1903年)に敬意を表して選んだと説明。「こんにち、教会は新たな産業革命および人工知能分野における発展に対し、社会教説という宝を万人に提供する」と述べていた。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件