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宇宙ごみ削減に向けEU法制定へ 欧州委

欧州宇宙機関(ESA)が委託したスイス企業クリアスペースの衛星が宇宙ごみ(デブリ)を捕獲する様子を描いたイラスト。ESA提供(撮影日不明)。(c)various sources/AFP

欧州宇宙機関(ESA)が委託したスイス企業クリアスペースの衛星が宇宙ごみ(デブリ)を捕獲する様子を描いたイラスト。ESA提供(撮影日不明)。(c)various sources/AFP

【AFP=時事】欧州連合(EU)欧州委員会は25日、宇宙ごみ(デブリ)の削減からサイバー攻撃からの衛星の保護まで、域内の宇宙関連規則を調和させ、産業競争力を高めることを目指す計画を発表した。

 アンドリウス・クビリウス委員(防衛・宇宙担当)は、現在、加盟12か国が独自の宇宙法を制定しており、さらに1か国が制定中だと説明。「こうしたばらばらの状況はビジネスにとっても、競争力にとっても、宇宙の将来にとっても良くない」と述べた。その上で、「きょう、われわれは統一ルールを提案する」と表明。策定される予定の「EU宇宙法」は、宇宙での活動を規制するEU初の試みとなると話した。

 既に軌道上にある1万1000の衛星に加え、今後10年間で新たに5万個の衛星が打ち上げられると予想される中、増加する一方の宇宙ごみを減少させるのが狙いだ。ロケットの部品や解体された衛星など1億2800万個以上の宇宙ごみが地球を周回しており、衛星などとの衝突のリスクが高まっている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件