米ニューヨークの任天堂ストアに展示された「ニンテンドースイッチ2」のゲーム(2025年6月4日撮影)。(c)David Dee Delgado/AFP
【AFP=時事】任天堂の新型家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2(スイッチ2)」が5日、発売され、東京都内の家電量販店では抽選販売に当選した人々が受け取りのため、列をつくった。初代スイッチの販売台数は2017年の発売以降、1億5200万台に上り、ゲーム機としては史上3番目の記録をつくった。
任天堂はスイッチ2について今期、初代スイッチの同期販売台数と同水準となる1500万台の販売を計画している。
都内の店舗に並んでいた中国出身のレイ・ワンさん(24)は、当選したことに「驚いた」と語り、「周りでは自分だけが当選したので、友人たちには言いたくない」と笑顔を見せた。クロと名乗る女性(33)は、今日は仕事を休んだと話し、「グラフィックの向上や大人数で遊べる機能は大きな魅力だと思う」と語った。
ゲームコンサルタント、カンタンゲームスのセルカン・トト代表は、日本では任天堂のオンラインストアの販売抽選に220万件の応募があったことについて、「業界では前代未聞の数字」との見方をAFPに示した。
しかし、初代スイッチの成功に匹敵する結果を出すには、任天堂は多くの課題に直面している。米国の貿易関税政策は先が読めず、新型機の高価格をユーザーに納得させる必要もある。米国での販売価格は、初代スイッチが299.99ドル(現在の為替レートで約4万3000円)だったのに対し、スイッチ2は449.99ドル(約6万5000円、日本国内専用版のメーカー希望小売価格は4万9980円)だ。
ニューヨークの任天堂の発売イベントに参加した映画監督志望のスティーブン・パテルノさん(24)は、「プレーしてみて、価格に見合う価値があると思った」と話し、「オリジナルのスイッチも大好きだったが、スイッチ2は上回っていると言わざるを得ない」と続けた。
欧米をはじめとする主要な市場の小売業者は5日の発売を待つファンに備え、一部の店舗は午前0時に開店する準備を整えていた。ニューヨークの発売イベントに来ていた新卒者のアンヘル・カセレスさん(22)は、「真夜中に受け取るのがとても楽しみだ」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件