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オリオン座「ベテルギウス」に伴星 研究論文

ジェミニ北望遠鏡が捉えたベテルギウスとその伴星(左、2025年7月21日公開)。(c)AFP PHOTO : INTERNATIONAL GEMINI OBSERVATORY:NOIRLAB:NSF:AURA : M. ZAMANI

ジェミニ北望遠鏡が捉えたベテルギウスとその伴星(左、2025年7月21日公開)。(c)AFP PHOTO : INTERNATIONAL GEMINI OBSERVATORY:NOIRLAB:NSF:AURA : M. ZAMANIジェミニ北望遠鏡が捉えたベテルギウスとその伴星(左、2025年7月21日公開)。(c)AFP PHOTO : INTERNATIONAL GEMINI OBSERVATORY:NOIRLAB:NSF:AURA : M. ZAMANI

【AFP=時事】オリオン座の赤色超巨星「ベテルギウス」に、はるかに小さな伴星が存在することが分かった。研究論文が21日、米科学誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に発表された。

 ベテルギウスは、夜空に輝く最も明るい恒星の一つとして古代エジプト時代から知られてきた。近年では明るさが周期的に変動することが観測されており、研究者の間では、ベテルギウスを周回する小さな星がその「変光」の原因になっている可能性が指摘されていた。

 米航空宇宙局(NASA)のスティーブ・ハウエル氏が率いる研究チームは今回、ハワイにあるジェミニ北望遠鏡を用いて、この伴星の存在を確認した。研究チームによると、伴星の質量は太陽の約1.5倍で、直径が太陽の1000倍あるとされるベテルギウスに比べると極めて小さい。

 伴星とは、連星系における明るい主星に対する暗い方の星を指す。伴星とベテルギウスの距離は、地球から太陽までの距離の約4倍。伴星としてはかなり近いという。

ベテルギウスは太陽の1万倍以上も明るく、その非常に強い光のために、これまで周囲の天体を観測するのが困難だった。だが今回、地球の大気による画像の歪みを補正する手法を用い、短い露光時間で撮影された多数の画像を組み合わせることで、はるかに暗い伴星をとらえることに成功したという。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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