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Luup座って乗れる次世代モビリティ「UniMo」を発表 あらゆる世代の移動課題の解決を目指す

Luupの次世代モビリティ「UniMo」(画像はすべてLUUPのリリースから)

Luupの次世代モビリティ「UniMo」(画像はすべてLUUPのリリースから)

 電動マイクロモビリティサービス「LUUP」を提供する株式会社Luupは、座って運転可能な三輪・小型のユニバーサルカー「UniMo(ユニモ)」のコンセプトモデルを発表した。高齢者や運転免許を返納した人など、幅広い層が安全かつ手軽に利用できる新たな移動手段として、社会課題の解決を目指す。開発には、自動車部品大手の株式会社アイシン(以下、アイシン)などが協力しており、8月下旬には大阪・関西万博での公開も決定している。

デザインはヤマハの二輪車など手掛けるGKダイナミックス

 日本では、人口減少や少子高齢化が急速に進み、それに伴う運転手不足は、地方部だけでなく都市部でも深刻な地域交通の空白を生み出している。Luupはこれまで、電動キックボードや電動アシスト自転車のシェアリングサービスを全国で展開することで、地域交通の課題解決に挑んできた。

 Luupの既存車両の主要ユーザーは20〜50代。日常的な移動手段として、年齢や身体能力に関係なく利用できるユニバーサルなモビリティの開発が求められていた。そこで誕生したのが、誰もが気軽に乗りたくなるデザインと、安心の走行性能を両立した「UniMo」である。

「UniMo」は、特定小型原動機付自転車に区分される三輪の小型車両だ。重量は約60kg。サイズは長さ130cm幅59.5cmで、自転車や電動キックボードと同程度の大きさだ。速度は歩道走行モード(6km/h)と車道走行モード(20km/h)を切り替えられる。この低速設計により、歩行者と同じ速度で移動することができ、16歳以上であれば免許不要で誰でも運転が可能だ。

 安定した走行を支えるのが、アイシンの持つ独自の「リーンアシスト制御」技術だ。車速やハンドル角といった情報をリアルタイムに解析し、車体の傾きを制御することで、三輪でありながら二輪のようなスムーズなコーナリングを実現。走行時のふらつきを抑え、転倒リスクを低減する。立ち乗りの既存車両には不安がある高齢者でも利用できる。

リーンアシスト制御機能で車体の傾斜角を制御することでカーブでも安定走行が可能

「UniMo」のコンパクトな車体は、キックボードをレンタルするために街中に設置されている既存のポートにも停車可能。買物や通院など日常生活の様々なシーンでの活用が期待されている。

 今後は、2026年度中を目途に複数地域で実証実験を行い、シェアリングサービスとしての本格導入を目指す。さらに、8月25日〜31日に2025年大阪・関西万博の会場内「ROBOT&MOBILITY STATION」で行われる実証実験にも参加する。

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