2025世界ヒューマノイドロボット競技大会の開幕式で入場するロボット代表たち=2025年8月14日撮影(c)CNS:張祥毅
【CNS】北京国家スピードスケート館「アイスリボン」で8月14日夜、2025世界ヒューマノイド(人型)ロボット競技大会の開幕式が華やかに開催された。世界初となる人型ロボットの総合競技大会は、最新技術と伝統文化が融合したスペクタクルで観客を魅了した。
会場には100チーム以上が集結。ロボットによるストリートダンスや京劇、ファッションショーが次々と披露され、人間のパフォーマーとの共演が大きな拍手を呼んだ。開幕式のハイライトでは、ダンサーとロボットが「炭素生命体とケイ素生命体の対話」を表現した「ようこそ炭素生命の世界へ」や、ロボットバンドが中国伝統音楽を演奏する「智韻和鳴」などが上演された。
特に注目を集めたのは、無形文化遺産の技術と未来型デザインを融合させたファッションショー「天工霓裳」。牡丹の模様をまとったロボットや、敦煌市(Dunhuang)・莫高窟(ばっこうくつ、Mogao Caves)をモチーフにした衣装を着たロボットが登場し、3Dプリント技術と手作業の匠の技が生み出す「動く文化展」を実現させた。
式典後半では、米国、ドイツ、日本など15か国から参加した280チームが入場行進を行った。大会旗の旗手を務めたのは大会最年少のエンジニア・于程程(Yu Chengcheng)さんで、護衛役には北京亦庄ハーフマラソンで優勝したロボット3体が就いた。
競技予告コーナーでは、サッカーや格闘技、100メートル走など26種目の見所が紹介され、会場の期待感が一気に高まった。また、ホテルの接客や医薬品仕分けなど実用的なシーンでのロボット活躍もアピールされ、技術の実用化が進んでいることを印象付けた。
宣誓式では、試合開始前の宣誓では、審判員代表とロボット選手代表がそれぞれ宣誓し、公平な競技の精神を伝えた。本大会は3日間にわたり、世界5大陸16か国から集まった280チーム、500台以上のヒューマノイドロボットが「アイスリボン」で26種目の競技に挑んだ。【翻訳編集】CNS/AFPBB News|使用条件