【AFP=時事】デンマークの児童・教育省は22日、一部高校の生徒が2026年から英語の試験準備に人工知能(AI)を使用することが許可されると発表した。ますますデジタル化する経済に進出する学生にとって、AIが有用な学習ツールであるか、あるいは能力の低い学生を生み出す危険な道であるかを、世界の教育当局が議論する中でこの動きが発表された。
同国政府は、26年から英語カリキュラムで許可されるAIの使用は実験的なもので、高校卒業試験の口述試験のみに適用されるとしている。
同省によると、この試験では生徒がテーマを与えられた後、準備に1時間が与えられ、その間に「生成AIを含む、利用可能なすべてのツールを使用することが許可される」ことになる。生徒はその後、試験官の前で対面で口頭発表を行わなければならない。
筆記試験については、手書きで行う必要がある。マチアス・テスファイ児童・教育相は、デジタル学習を奨励しながら教育基準を維持する必要性を強調し、「生徒たちはアナログとデジタルの両方の世界で育っており、学校教育後に直面する現実に、彼らを可能な限り最良の方法で準備させる必要がある」と述べた。
AI実験は、参加を希望する高校のみが対象となる。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件