アップルは9日、米国カリフォルニア州クパティーノの本社にあるスティーブ・ジョブズ・シアターで新型スマートフォンの「iPhone17」シリーズなどの発表イベントを開催した。今回の発表では、新たに厚さ約5.6ミリの薄型モデル「Air」がラインナップに加わった。新シリーズは、データ処理の高速化やバッテリー持続時間の向上、カメラ性能の向上など、基本性能が強化されている。価格は最も安いiPhone17の256Gバイトのモデルで米国での価格が799ドル。中国で生産するアップルの製品は関税の影響が大きいが、米国での価格は据え置きとなっている。
すべての機種にアップル独自の生成AIである「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」を搭載。このAIによる翻訳機能を、同時に発表されたワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」(9月19日(金)から販売開始。価格は39,800円(税込))と連携させることで、ライブ翻訳機能を実現する。
このライブ翻訳機能は、AirPodsを装着して自然に話すだけでよい。会話の相手が話す言語は、連携したiPhone本体のApple Intelligenceが瞬時に翻訳し、自分が理解できる言語となって、イヤホンで聞くことができる。自分が話した内容はiPhoneのディスプレイに相手の希望する言語で表示されるので、それを見せながら会話ができる。
会話する双方がAirPodsを装着していれば、コミュニケーションはより簡単。ハンズフリーで異なる言語間でも円滑なコミュニケーションが可能になる。
ライブ翻訳の機能は当面ベータ版として提供される。現時点で、AirPodsのライブ翻訳機能は、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語に対応している。年内には、日本語、イタリア語、韓国語、中国語(簡体字)の4言語が追加される見通しだ。