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スペースX「スターシップ」試験飛行成功、月着陸船開発へ前進

スターシップ打ち上げ時の様子(スペースXのアーカイブ動画からキャプチャ)

スターシップ打ち上げ時の様子(スペースXのアーカイブ動画からキャプチャ)

 米国の宇宙企業スペースXは13日(日本時間14日)、同社が開発する巨大ロケット「スターシップ」の試験飛行を行い、予定通り洋上に着水させることに成功した。相次ぐ打ち上げ失敗でイーロン・マスク氏率いる同社に対する批判が高まる中、NASAから受注した月探査計画への貢献に向け、その開発力を示す形となった。

 スターシップは、テキサス州南部にあるスペースXの打ち上げ施設「Starbase(スターベース)」から現地時間13日(日本時間14日)に離陸した。打ち上げから6分36秒後にロケットの下段で全33基のエンジンを搭載するブースター部分である「スーパー・ヘビー」は、ホバリング状態から予定通りメキシコ湾に着水。上段(「スターシップ」本体)の宇宙船部分は、宇宙空間を巡航し、模擬衛星放出などの各種試験を実施した後、発射から約1時間6分後にインド洋に着水した。 

 スターシップは、NASAが進める宇宙飛行士の月面帰還を目指す「アルテミス計画」で、月着陸船として活用される予定だ。

 今回の試験飛行が、この試作機モデル(V2)での最後の飛行となる見込みで、スペースXは次回飛行で新型モデルの「バージョン3(V3)」を投入するとしている。

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