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水中に新たな研究拠点 1週間の滞在を可能にする「バンガード」

海(2023年6月6日撮影、資料写真)。(c)Sameer Al-DOUMY:AFP

海(2023年6月6日撮影、資料写真)。(c)Sameer Al-DOUMY:AFP

【AFP=時事】米フロリダ州マイアミで29日、科学者が将来的に水中で数日間研究を続けられるようにするための水中居住施設「バンガード」の試作品が公開された。開発した英企業「DEEP」は、この施設に海洋学者ら研究者が少なくとも1週間は滞在できるようにしたいと考えている。

 同社の最高技術責任者(CTO)でバンガードの主要エンジニア、ノーマン・スミス氏はAFPに「世界の海には、まだその深さでは探査が進んでいない領域がある。潜水調査が可能になれば、科学のまったく新しい分野が開かれるだろう」と語った。

 現在、バンガードは水深20メートルの位置に設置されている。これはスキューバダイビングで到達可能な深さだが、DEEPはすでに水深200メートルまで到達可能なプロトタイプの開発に取り組んでいる。

 利用者が滞在する居住区は、長さ12メートル、幅3.7メートルで、科学者たちが食事をし、睡眠をとり、作業を行う場所となる。海水の圧力に耐えられる設計で、最大4人の利用者を安全に保つ。海面に設置された浮体構造物から圧縮空気や電力が供給され、外部との通信も行われる。【翻訳編集】 AFPBB News

DEEP’s Vanguard subsea human habitat
(同社サイトhttps://www.deep.com/vanguard/より)

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