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P・マッカートニーさん、AI著作権法改正に「無音」の新曲で抗議

英ロックバンド「ビートルズ」の元メンバー、ポール・マッカートニーさん(2015年7月4日撮影)。(c)Sophia Juliane Lydolph:SCANPIX:AFP

英ロックバンド「ビートルズ」の元メンバー、ポール・マッカートニーさん(2015年7月4日撮影)。(c)Sophia Juliane Lydolph:SCANPIX:AFP

【AFP=時事】英ロックバンド「ビートルズ」の元メンバー、ポール・マッカートニーさんが来月、無音の楽曲をリリースすることがこのほど分かった。ハイテク企業による楽曲利用を事実上認めることになる著作権法改正案への抗議の一環。

 2月にリリースされた無音アルバム「Is This What We Want?」への追加トラックとして発表される楽曲のタイトルは「Bonus Track」。ハンス・ジマーさんやケイト・ブッシュさん、アニー・レノックスさん、デーモン・アルバーンさん、ジャミロクワイら計1000人以上のミュージシャンが参加したプロジェクト。

 AI(人工知能)が音楽産業に及ぼす影響に警鐘を鳴らすこのプロジェクトの参加ミュージシャンらは、マッカートニーさんの貢献について「物議を醸す政府案がアーティストの生計に与える深刻な影響に光を当てるものだ」との声明を出した。

 マッカートニーさんによる「Bonus Track」は、空のスタジオで録音されたクリック音のみの2分45秒の楽曲。

 政府案について参加ミュージシャンらは「著作権のある作品をライセンスなしでAIモデルの訓練に利用しやすくする」と指摘。「広く批判されている提案の下では、英国の著作権法が覆され、グローバルなテック企業が利益を得ることになる。AI企業はアーティストの作品を許可や報酬なしに利用できるようになる」としている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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