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H3ロケット8号機打ち上げ失敗 準天頂衛星「みちびき」5号機の軌道投入できず

打ち上げ33秒後のH3ロケット8号機

打ち上げ33秒後のH3ロケット8号機

 【更新】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は大型基幹「H3」ロケット8号機の打ち上げに失敗し、搭載していた準天頂衛星「みちびき」5号機を予定の軌道に投入できなかったことを発表した。

 今月に入って2度打ち上げ延期となっていたH3ロケット8号機は、22日午前10時51分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。打ち上げ後、固定ロケットブースタ分離、ロケット本体の第1段と第2段の分離、第2段エンジンの1回目の推力立ち上がりまでは順調に進んだが、打ち上げから約25分後に、第2段エンジンの2回目の燃焼が予定より早く、着火後すぐに停止した。

 同日午後に行われたJAXA会見で、打ち上げは「失敗」と発表された。また、第2段のエンジン停止後、衛星が分離されたかは不明という。

 今回軌道に投入される予定だった衛星は、日本版の全地球測位システム(GPS)である準天頂衛星システムの5号機。6号機はすでに2025年2月2月にH3ロケット5号機で打ち上げられ運用開始済み。7号機は2026年2月1日に打ち上げ予定となっていた。

 7基の衛星がそろうことで、米国のGPSなど他国のシステムに頼らずに測位サービスが可能になるが、今回の失敗でこの計画が延期となる可能性が高くなった。

更新=第2回目の燃焼停止時間を「約30分」から「約25分」に修正しました。

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朝日新聞社にてデジタルメディア全般を手掛ける。「kotobank.jp」の創設。「asahi.com(現朝日新聞デジタル)」編集長を経て、朝日新聞出版にて「dot.(現AERAdot.)」を立ち上げ、統括。現在は「DG Lab Haus」編集長。