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韓国の商業用宇宙打ち上げロケット「HANBIT-Nano」 打ち上げ30秒で落下

23日、ブラジルのアルカンタラ宇宙センターで打ち上げ待機中だった「HANBIT-Nano」=イノスペース(c)KOREA WAVE

23日、ブラジルのアルカンタラ宇宙センターで打ち上げ待機中だった「HANBIT-Nano」=イノスペース(c)KOREA WAVE

【KOREA WAVE】韓国の宇宙ロケット開発企業「イノスペース」による初の商業用宇宙打ち上げロケット「HANBIT-Nano」が23日午前(韓国時間)、宇宙へ打ち上げられてから30秒後に炎に包まれ、地上へ墜落した。イノスペース側が原因を調査しているが、ブラジルでは未明の時間帯であるため、原因究明に苦労しているという。

 韓国メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ヒボム記者の取材によると、「HANBIT-Nano」は当初、23日午前10時ちょうどに打ち上げる予定だったが、気象状況が良くなかったため、10時13分に変更された。

 これに先立ち、同日午前9時17分に第2段のメタン燃料充填を、9時29分に第2段の酸化剤充填を完了していた。「HANBIT-Nano」は同日午前10時13分に正常に打ち上げられ、垂直飛行軌道に入った。25トン級ハイブリッドロケットエンジンを搭載した第1段は正常に点火され、計画された飛行区間を遂行した。しかし、離陸から30秒後に飛行中の機体異常が検知され、マニュアルに従ってロケットは地上の安全区域内に落下した。

 イノスペース側は、ブラジル空軍および国際基準に基づく安全マニュアルに従い、任務は終了したと明らかにした。またイノスペース側は「HANBIT-Nanoは、安全が確保された区域内で地面と衝突しており、人命被害や追加被害の兆候は確認されていない」としている。

 初の民間商業用打ち上げロケットである「HANBIT-Nano」は、高さ21.8メートル、直径1.4メートルの2段式小型ロケットで、ハイブリッド・液体メタンエンジンを搭載している。衛星5基を高度300キロメートル、傾斜角40度の地球低軌道(LEO)に投入する予定だった。また、非分離実験用の搭載体3基も積載されていた。(c)KOREA WAVE/AFPBB News|使用条件

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