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中国スマートカー大会開催 ロボットが試験官

飲料をスマートカーに置くロボットのサービススタッフ=2025年12月14日撮影(c)CNS:鐘昇

飲料をスマートカーに置くロボットのサービススタッフ=2025年12月14日撮影(c)CNS:鐘昇

【東方新報】第15回中国スマートカー未来チャレンジ大会が14日、江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)で開催された。本大会は実際の交通環境を模擬し、開放的かつ動的な環境においてスマートカーが直面する課題を想定。悪天候、落下物、道路工事といった自然交通シーンで起こり得る極端な状況下における、スマートカーの完全自動運転能力を重点的に検証した。

 今大会では初めて具身ロボットが導入され、ロボットが「試験官」としてスマートカーを評価する役割を担った。

 中国スマートカー未来チャレンジ大会は、国家自然科学基金委員会が2009年に創設した、中国初の無人運転スマートカー競技である。人工知能(AI)に関する基礎研究と、物理的に実現可能なシステムの有機的な融合を促進し、国家の重大なニーズに応え得る独創的な研究成果の創出を目的としている。

 競技では、ロボット警察官の誘導に従って進路変更を行い、ロボットのサービススタッフの横に正確に停車して飲料を受け取る場面や、横断歩道を渡るロボット歩行者を回避する場面などが設定された。

 スマートカーは、さまざまなロボット「試験官」からの自然言語による指示に応じながら、安定かつ安全な走行を確保することが求められた。大会の総審判長を務める王飛躍(Wang Feiyue)氏によると、今大会のテーマは「マルチエージェントによる具身インタラクション(ロボットなどのAIが、実際の動きの中で周囲と相互に対応する技術)」で、開放的かつ動的な環境下における高度スマートカーの現実的な課題に焦点を当てている。人と機械の行動理解やマルチエージェント間の相互作用といった要素を重視し、AIおよびスマート交通分野の最新動向を踏まえ、具身ロボットなど新たな交通参加者を導入することで、スマートカーとの相互作用能力を検証した。

 中国で最も早く創設され、最も長い歴史を持ち、技術水準も最も高い無人運転競技として、中国スマートカー未来チャレンジ大会は、この10年以上にわたり、スマートカー分野の多くの専門人材を育成・輩出してきた。

 大会組織委員会主席の魏平(Wei Ping)氏は、将来の交通シーンは、スマートカー、ロボット、人間が共に走行し、相互に関わり合う形になると指摘する。その流れに対応するには、高度な自動運転技術とマルチエージェントによる知能的相互作用という難題を突破することが鍵になるという。

 今大会の競技設計は、自動運転技術を単体車両の知能から協調知能へと発展させることを後押しするとともに、関連技術のシステム統合に向けた現実的な検証環境を提供し、ソフトとハードが一体となった協調型エコシステムの構築に寄与するとしている。【翻訳編集】東方新報/AFPBB News|使用条件