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教皇レオ14世、AIが人間のアイデンティティー脅かすと警鐘

ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(2025年12月31日撮影)。(c)Filippo MONTEFORTE:AFP

ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(2025年12月31日撮影)。(c)Filippo MONTEFORTE:AFP

【AFP=時事】ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世は24日、生成人工知能(AI)が人間のアイデンティティーや関係性を奪い、公的意見に影響を与え、社会的な分断を深める可能性があるとし、そのリスクについて強調した。

 5月17日に迎える「世界広報の日」の今年のテーマを発表する中でレオ教皇は、AIがその創造者の世界観を反映し、処理するデータに埋め込まれた偏見を再現することで思考のパターンを形成する恐れがあると語り、「課題は、人間のアイデンティティーと人と人との関係性を守ることにある」と続けた。

 レオ14世の警告は、AIによる画像、音楽、テキストが、人の制作物と区別がつかない水準にまで達し始めている中で発せられた。2023年には、前任者であるフランシスコ教皇の白いダウンジャケット姿のAI画像が話題となった。

 レオ14世は、わずかな数の企業がAI開発において大きな力を持っていること、そしてAIツールが「現実とシミュレーションを区別することを難しくしている」と警告した。昨年5月、米国出身の初の教皇として選出されて以降、レオ14世はAIの影響力拡大について一貫して警鐘を鳴らしている。また、「統計的な確率」を「信頼できる知識」として提示するシステムを批判し、そのようなツールは最終的に近似値しか提供できないと主張する。さらに、今後の課題は効果的なガバナンスを確立することであり、若者にアルゴリズムが現実の認識にどのように影響を与えるかを教育する必要があると訴えた。

 先月には、軍事目的でのAI使用が加速度的に増していることを指摘し、命に関わる決定を機械に委ねることに警告を発した。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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