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小惑星「リュウグウ」のサンプルから核酸塩基全5種発見 生命の「宇宙起源説」補強

探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料。宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供(2020年12月24日公開)。(c)AFP PHOTO : JAXA

探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料。宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供(2020年12月24日公開)。(c)AFP PHOTO : JAXA

【AFP=時事】海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの科学者チームは16日、生命の設計図であるDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)を構成するために必要な5種類すべての核酸塩基が、小惑星「リュウグウ」のサンプルから見つかったと発表した。別の小惑星「ベンヌ」でも同様の塩基が発見されていることから、今回の結果は、生命の材料となる物質が太陽系内に広く普遍的に存在していることを強く示唆するものとなった。

 地球の生命誕生をめぐっては、生命の基本要素を持つ小惑星が原始地球に衝突したことで始まったという説がある。2023年の研究では、日本の探査機「はやぶさ2」が回収したサンプルからRNAを構成する「ウラシル」が検出されていたが、今回の英科学誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載された論文により、DNAとRNAの両方に必要な全5種(アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル)の存在が確認された。

 研究の筆頭著者であるJAMSTECの古賀俊貴氏は、今回の発見はリュウグウに生命が存在したことを示すものではなく、「原始的な小惑星が、生命の起源へとつながる化学進化において重要な分子を生成・保存できること」を示していると述べている。論文によると、今回の発見は炭素質小惑星が初期地球の「生命誕生前の化学的在庫」として貢献したという仮説をさらに補強するものだという。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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