[ニューヨーク 21日 ロイター]by Katie Paul,Jeff Horwitz – 米メタ・プラットフォームズは人工知能(AI)学習のための新しい追跡ソフトウエアを導入し、米国拠点の従業員のコンピューターからマウスの動きやクリック、キー入力のデータを収集する。ロイターが確認した従業員向けの社内メモによると、業務タスクを自律的に実行できるAIエージェントの構築を目的とした広範な取り組みの一環だという。
このツールは業務関連のアプリやウェブサイト上で動き、従業員の画面上のコンテンツを定期的にスクリーンショットとして保存する。
ドロップダウンメニューの選択やショートカットキーの使用のような人間がどのようにコンピューターと対話しているのか再現するのに苦労する分野で、メタのAIモデルの能力を向上させることが目的とされる。
フェイスブックとインスタグラムを運営するメタは、AI作業の流れへの統合を積極的に進めており、AI技術を中心として労働力を再編している。メタはこれが運営効率の向上につながると主張する。
メタのアンドリュー・ボズワース最高技術責任者(CTO)は20日に共有された別のメモで、社内データの収集を強化すると従業員に伝えた。「われわれが目指す理想像はエージェントが主に業務を実行し、われわれは指示や再検討の役割を担い、エージェントの能力向上を助けるような状況だ」と述べ、エージェントが「われわれの介入が必要だと感じたところを自動的に認識し、次回からより良く対応できるようになる」と付け加えた。
ボズワース氏はこれらのエージェントをどのように学習させるかは明確に説明しなかったが、メタは「業務を実行する際に生じるあらゆるタイプの対話に関するデータと評価の構築」について「厳格」に取り組むと述べた。
メタの広報担当アンディ・ストーン氏は、収集されたデータを人事評価やモデル学習以外の目的に使用せず、「機密性の高いコンテンツ」を保護するための安全策を講じていると述べた。ただ、どのタイプのデータが収集から除外されるかについて詳細は明らかにしなかった。
メタは5月20日から世界全体で従業員の10%を解雇する計画で、年内にさらに大規模な人員削減も視野に入れている。
メタは従業員に対して、作業効率が短期的に落ちるとしても、コーディングやその他のタスクにAIエージェントを使用するよう強く求めている。
