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サムスン パスポートサイズ画面の新型折り畳みスマホを発表

写真はサムスン電子のロゴ。2025年4月、ソウルで撮影。REUTERS/Kim Hong-Ji

写真はサムスン電子のロゴ。2025年4月、ソウルで撮影。REUTERS/Kim Hong-Ji


Hyunjoo Jin

[ソウル 22日 ロイター] by Hyunjoo Jin – 韓国のサムスン電子は22日のロンドンでのイベントで、画面をパスポートサイズに大型化した新型折り畳み式スマートフォン「ギャラクシーZフォールド8」を発表した。開いた時の画面を広げることで、動画を視聴する機会が多い利用者に使いやすくした。価格は1899ドル。

 併せて折り畳み式スマホ2機種を改良し、価格をそれぞれ100ドル引き上げた。うち「ギャラクシーZフォールド8ウルトラ」が2099ドル、「ギャラクシーZフリップ8」は1199ドルとなった。いずれも高級機種で、アルファベット傘下グーグルの人工知能(AI)「ジェミニ」を採用している。

Galaxy Z Fold8 Ultra (Samsung Japan公式ページより)
Galaxy Z Fold8 Ultra (Samsung Japan公式ページより

 同社はメモリー半導体価格の高騰が逆風となるのに加え、ニッチ市場ながらも成長している折り畳み式市場への進出を控えたアップルが新たな脅威となる。アナリストらは、アップルがタブレット型端末「iPad mini」と同程度の画面サイズの折り畳み式スマホを今年発売すると予想している。

 調査会社IDCのフランシスコ・ジェロニモ副社長は「戦略的に見て、これはサムスンにとって最も重要な折り畳み式スマホの発売の1つだ」とし、「サムスンは自社が創出したカテゴリーを守らなければならない。だからこそ無難な戦略では済まされないのだ」と指摘した。

 IDCはメモリー半導体の供給不足などが響いて2026年にスマホ世界出荷台数が前年比14%減るものの、サムスンのメーカー別シェアは拡大すると見込んでいる。その中で折り畳み式スマホの世界出荷台数は20%増えると予測している。

 一部のアナリストは半導体価格高騰が利益率を圧迫しているため、サムスンのモバイル部門が26年第2・四半期(4―6月期)に四半期として初めて赤字に転落するとの見方を示している。一方サムスンの半導体事業の利益率は過去最高水準に達している。

 調査会社オムディアによると、低価格帯のスマホでは部品コストの60%超、高級機種では30%超をメモリーとストレージが占めている。

 オムディアのシニアアナリスト、シェン・ウィン・チョウ氏は「1500ドルを超えるスマホでは、中価格帯の端末に比べてメモリーが部品コストに占める割合がはるかに小さいため、高級機種では(半導体価格高騰を)吸収する余地がより大きい」と言及。一方で「より難しい問題は、その価格を正当化する要素が何なのかということだ。画面がより大きいというだけでは、もはや十分ではない」との見解を示した。