[ニューヨーク 13日 ロイター] by Stephen Nellis – 米アップルが13日に発表したスマートホーム端末「HomeView(ホームビュー)」は、スマートフォン「iPhone」のユーザーデータを活用して音声アシスタント「Siri(シリ)」のパーソナライズ機能を強化している。ただ、アップルはこうした情報を同社が取得しないよう、プライバシー保護措置も約束した。
ニューヨークで開いたイベントの目玉となったホームビューは、アップルの人工知能(AI)戦略にとって重要な試金石となる。
アップルは一連の実演で、AI版Siriが利用者の顔を認識し、テキストメッセージからレシピを探し出したり、足りない食材を購入できる近所のファーマーズマーケットを探したりして、買い物リストを更新するなど、個人に合わせた作業をこなす様子を披露した。
別の家族が端末の前に来ると、ホームビューはその顔を認識し、参照する個人データを切り替える。例えば、友人が乗った早朝便の着陸時刻や、そこから到着までにかかる時間をテキストメッセージから調べ、到着の数分前にコーヒーメーカーを準備するといった使い方ができる。
AI版Siriの有用性は、利用者についてどれだけ把握しているかに左右される。ホームビューは利用者のiPhone内に保存された個人用検索インデックスを参照し、応答をパーソナライズする。
ホームビューは独自の基本ソフト(OS)を搭載し、アップルの「A18」半導体で動作する。この半導体は、内部の隔離された領域で暗号化されたユーザーデータを処理するよう設計されている。個人データへのアクセスには、利用者のiPhoneがホームビューと同じ家庭内ネットワークに接続されている必要があり、個人データはホームビュー本体には保存されない。アップルは、自社広告を含むマーケティング活動にこうしたデータを一切利用しないと説明した。
