【南種子町(日本)20日 ロイター】 – 日本は20日火曜日、火星の衛星フォボスに向けて無人探査機を打ち上げた。この岩石質の小天体から試料(サンプル)を採取し、分析のために地球へ持ち帰る史上初のミッションを目指す。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の火星衛星探査機「MMX(Mars Moons eXploration)」は、夜明け前に種子島宇宙センターからH3ロケットによって打ち上げられた。探査機は2027年8月に火星へ到達し、2031年に地球へサンプルを持ち帰る見通しだ。JAXAは、このミッションが火星の2つの衛星の起源を解明し、太陽系の初期段階に対する理解を深める契機となることを期待している。
火星の2つの衛星のうち大きい方であるフォボスは、1日に火星を3周する。歪(いびつ)な形状をしており、大きさは約27km×22km×18km(17マイル×14マイル×11マイル)で、火星表面から約6,000km(3,700マイル)上空の軌道を周回している。JAXAはその表面から少なくとも10グラムの物質を採取し、分析のために地球へ持ち帰ることを目指している。
今回の打ち上げは、日本のH3ロケットにとって初の惑星間飛行ミッションとなった。同国の基幹ロケットであるH3は、2023年の初号機打ち上げ時に第2段エンジンが着火せず失敗が大きく報じられたが、その後は概ね順調に打ち上げを重ねている。
(取材:南種子町・Tom Bateman、東京・Daniel Leussink/編集:Will Dunham)
