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NASA宇宙飛行士、9か月ぶり帰還 米フロリダ沖に無事着水

米フロリダ州タラハシー沖で、宇宙船クルードラゴンクルードラゴンのカプセルから収容されるサニ・ウィリアムズ宇宙飛行士(2025年3月18日撮影)。(c)Handout:NASA+:AFP

米フロリダ州タラハシー沖で、宇宙船クルードラゴンクルードラゴンのカプセルから収容されるサニ・ウィリアムズ宇宙飛行士(2025年3月18日撮影)。(c)Handout:NASA+:AFP

【AFP=時事】国際宇宙ステーション(ISS)に昨年6月から取り残されていた米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人が18日、スペースXの宇宙船クルードラゴン10号機で地球に帰還した。

 9か月に及ぶISS滞在を余儀なくされていたNASAのバッチ・ウィルモア、サニ・ウィリアムズ両宇宙飛行士と、同じくNASAのニック・ヘイグ飛行士、ロシアの宇宙開発企業ロスコスモスのアレクサンドル・ゴルブノフ飛行士の4人を乗せたクルードラゴン10号機は大気圏に突入後、パラシュートを開き、米フロリダ沖に午後5時57分(日本時間19日午前6時57分)に着水した。

 大気圏への再突入時に2000度の高温に耐えたガムドロップ(ゼリー状のキャンディー)型のカプセルに高速ボートが急行し、初期の安全確認を行った後、4人は回収船に収容された。4人はテキサス州ヒューストンに飛行機で運ばれ、45日間のリハビリプログラムを受ける予定だ。

 ウィルモア、ウィリアムズ両飛行士の286日に及ぶISS滞在は、通常の6か月のローテーションを超えるが、単一ミッションの宇宙滞在期間としては、米国では6位にとどまる。

 ただ、ISS滞在が長期化したことをめぐっては、政治的な論争にも発展。ドナルド・トランプ大統領の側近で、スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏は、ジョー・バイデン前大統領が両飛行士を見捨て、早期の救助計画を拒否したと繰り返し示唆している。関係者はこうした発言に反発していた。

 トランプ氏も、ホワイトハウスでの最近の記者会見で、ウィリアムズ飛行士を「ワイルドな髪の女性」と呼び、ISSでウィルモア飛行士と「愛し合っているかもしれない」などと問題発言をしている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件