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国際数学五輪、人間が「金メダル水準」のAIモデル上回る

オランダ・アムステルダムで開催された2011年国際数学五輪の参加者(2011年7月19日撮影、資料写真)。(c)VALERIE KUYPERS:ANP:AFP

オランダ・アムステルダムで開催された2011年国際数学五輪の参加者(2011年7月19日撮影、資料写真)。(c)VALERIE KUYPERS:ANP:AFP

【AFP=時事】国際数学五輪(IMO)が今月、オーストラリア・クイーンズランドで開催され、人間のスコアが、グーグルとオープンAIの生成AI(人工知能)モデルが同じ問題で記録したスコアを上回った。

 IMOは、両社のAIモデルとも満点は獲得できなかったが、どちらも「金メダル水準」の成績を収めたと述べた。人間の参加者では約10%が金メダルを獲得し、20歳未満の5人が満点の42点を獲得した。グーグルは21日、同社のGeminiチャットボットの強化版が、今回のIMOで出題された6問のうち5問を解いたと発表。

「Google DeepMindが待望のマイルストーンに到達し、42点満点中35点を獲得して金メダルスコアに達した」とするIMOのグレゴール・ドリナー会長の言葉を引用した。

 一方のオープンAIは、実験的な推論モデルで金メダルレベルの35点を獲得したと発表。「AIにおける長年の大きな挑戦を達成した」と、同社研究者のアレクサンダー・ウェイ氏がSNSで報告した。

 IMOは、両社が「今年の問題に対して非公開のAIモデルを個別にテストした」と述べ、問題は112か国から参加した641人の学生が取り組んだものと同じだったと説明した。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件