
米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたブルー・オリジンの大型ロケット「ニューグレン」(2025年11月13日撮影)。(c)CHANDAN KHANNA:AFP
【AFP=時事】米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が率いる米宇宙開発会社ブルー・オリジンは13日、火星を目指す米航空宇宙局(NASA)の二つの宇宙探査機を搭載した大型ロケット「ニューグレン」の打ち上げに成功、また、ブースターの回収にも成功するという画期的な成果を収めた。
ニューグレンの打ち上げは、地球と宇宙の両方での天候の影響で数日遅れたが、午後3時55分(日本時間14日午前5時55分)、ついに打ち上げられた。98メートルのロケットは、NASAの二つの宇宙探査機を火星に送る任務を担っており、将来の火星探査に備え、火星の気候史を調査することを目指している。
ニューグレンの2回目の飛行で、ブルー・オリジンは再利用可能なブースターの回収に成功した。フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地でブースターがプラットフォームに着陸すると、歓声が沸き起こった。
これまで軌道級ロケットでこのような成果を達成していたのは、イーロン・マスク氏率いるスペースXだけだった。ドナルド・トランプ大統領が最近再びNASAの長官に指名したマスク氏の盟友、ジャレド・アイザックマン氏は「本当にエキサイティングだった!」とXで述べ、ブルー・オリジンを祝福。スペースXの数人の関係者もライバルを称賛し、マスク氏自身も「おめでとう @JeffBezos と @BlueOrigin チーム!」とXに投稿した。【翻訳編集】 AFPBB News