
北京亦庄で開かれたロボット弁論大会の復選で、観客にあいさつするロボット=2025年11月2日撮影・資料写真(c)CNS:賈天勇
【東方新報】「2026北京亦庄人型ロボット・ハーフマラソン」の記者会見が2025年12月25日、北京市で開かれた。会見で明らかになったところによると、北京には人型ロボットの完成品メーカーが30社以上あり、国内でもトップクラスの集積を誇る。北京人型ロボット・イノベーションセンター、銀河通用ロボット(Galbot)、松延動力(Noetix Robotics)、加速進化(Booster Robotics)、星動紀元(Robotera)など、国内を代表する企業群も育っているという。
北京市経済・情報化局の姜洪朝(Jiang Hongchao)副局長は、人型ロボット産業の特徴として、技術力と産業イノベーション能力が全国的に先行している点を挙げた。北京には国内有数のロボット研究機関が集まり、全国ロボット標準化委員会や国家ロボット検査・試験公共サービスプラットフォームなど、標準化とサービスの基盤も整っている。国内初の省級人型ロボット・イノベーションセンターを設立し、具身型AI(エンボディド・インテリジェンス)分野の国家製造業イノベーションセンターへの格上げも目指している。各主体は差別化した技術ルートで、ロボット本体の試作、運動制御、汎用的な操作、強化学習、主制御システム、開発ツール、バイオニック顔面などの研究を進め、イノベーションの活発さでも国内トップレベルだとしている。
成果も相次いでいる。イノベーションセンターの「天工」ロボットは、ロボット・ハーフマラソンや100メートル走で優勝したという。汎用具身型AIプラットフォーム「慧思開物」は複数ロボットのタスク理解と実行を支援でき、オープンソースの「脳」はGPT-5級の同種モデルを15%上回ったとされる。松延動力のN2ロボットはハーフマラソンで準優勝し、スポーツ大会の走り幅跳びでも優勝。加速進化のT1ロボットは高い耐衝撃性を持ち、転倒後1秒で起き上がるなど関連技術は世界トップ水準にあるという。銀河通用ロボットはシミュレーションデータで学習させ、物をつかむ動作やナビゲーションなどの視覚・言語・動作(VLA)系モデルを世界で初めて発表したとしている。
応用面では、北京が世界初の人型ロボット・ハーフマラソンを創設し、第1回「世界人型ロボット運動会」も開催した。イノベーションセンターの「天工」「天逸」は、工業製造、特殊作業、物流仕分け、商業施設の案内などで実用検証が進んでいる。
銀河通用ロボットのロボットは美団(Meituan)の無人薬局や無人小売店で導入され、加速進化のロボットはロボットサッカーのプラットフォームとして国内外の大会で活用されているという。
政策面の支援も強化している。北京は総規模1000億元(約2兆2313億円)の政府投資基金を設立し、人型ロボットなど未来産業への投資を拡大するとともに、社会資本の参入も促している。産学研連携や国際協力を進め、産業育成拠点の整備や川上・川下の資源統合を通じて集積効果を高め、各種イベントを活用して国際的な機関や企業の交流を呼び込む方針だ。
姜副局長は、2026年は応用場面の拡大と実用化が加速する重要な年であり、企業にとっては完成品の試作検証と量産を本格化させる節目になると述べた。北京市は今後、重要技術の開発を支援するとともに、二次開発コミュニティの整備や「ロボティクス・アズ・ア・サービス(RaaS)」のビジネスモデルの模索、標準・品質管理や検査体系、「一機一コード」による全ライフサイクル管理などを進め、産業エコシステムをより強固にしていくとしている。【翻訳編集】東方新報/AFPBB News|使用条件