web3の到来で、新しいカタチの芸術作品が次々と生まれている。「Bored Ape Yacht Club」や、「CryptoPunks」など大人気コレクションが話題だが、日本からも世界中からラブコールを浴びるNFTアーティストがいる。1万点のNFTを全て手書きで仕上げ、そして完売させたアーティストKawaii SKULLだ。
マサチューセッツ工科大学のメディアラボ元所長で、株式会社デジタルガレージの共同創業者でもある伊藤穰一もKawaii SKULLの作品をコレクションし、Twitterなどのプロフィール画像として使用している。
今回、伊藤がナビゲーターを務めるポッドキャスト「JOI ITO’S PODCAST ―変革への道― 」にKawaii SKULL本人が登場。大ヒットNFTコレクションの裏側を語った。
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伊藤穰一(以下、伊藤):NFTをやろうっていうきっかけは何だったんですか?
Kawaii SKULL(以下、KS):ちょうど去年のこのあたりのBeepleが75億で取引されたっていうニュースを見たことがきっかけです。元々デジタルの作品自体に対して興味があったんですが、NFTやブロックチェーンがある環境で自分は活動していくのがベストなのかなって思い、そこから情報をチェックしたり、自分で作品を作ったりしていきました。
伊藤:ネットで検索して、ビデオを見たりして学んだんですか?
KS:そうですね。基本はGoogleとかで「NFT」ってググって、数少ない情報の中から調べていたっていうようなことですね。
伊藤:全部(生成ソフトを使用せずに)手で作ったんですよね?制作には何ヶ月ぐらいかかったんですか?
KS:大体4ヶ月ぐらいですね。スマホで基本的に制作を行ってるんですが、基本手でスマホで作っていくっていう形で制作しています。
伊藤:手書きにこだわる理由を教えてください。
KS:プログラムの技術や知識があまりなかったので、1万っていう数を作っていくってなると手でやるしかなかったんです。で、僕は元々ピクセルの作品を作ってたんですが、もともと携帯電話は制作を行う前から10時間とか普通に見てたんで、だから流れとして制作を行える環境にずっといたっていうのがあって、作っていたっていう形ですね。
発表した作品1万点は全て完売。現在も、多くの人々が売買を繰り返しており、二次流通を含む総取引高は770イーサリアム、日本円にして3億円を超える。
さらにインタビューでは今後の展開や、著作権に関する話題なども。詳しくは番組をお聴きいただきたい。
【JOI ITO 変革への道 – Opinion Box】
番組では、リスナーからのお便りを募集しています。番組に対する意見だけではなく、伊藤穰一への質問なども受け付けます。特に番組に貢献したリスナーには番組オリジナルのNFT会員証をプレゼントします。
https://airtable.com/shrKKky5KwIGBoEP0
【編集ノート】
伊藤穰一からのメッセージや、スタッフによる制作レポート、そして番組に登場した難解な単語などはこちら。
https://joi.ito.com/jp/archives/2022/04/18/005781.html
■「JOI ITO’S PODCAST ―変革への道―」
#26 世界中から注目されるNFTアーティストKawaii SKULLの素顔に迫る