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日本で博士取得の中国技術者、ロボット触覚技術で注目集める

2023世界ロボット大会の会場で来場者に物体を手渡す人型ロボット(2023年8月18日撮影)。(c)Xinhua News

2023世界ロボット大会の会場で来場者に物体を手渡す人型ロボット(2023年8月18日撮影)。(c)Xinhua News

【Xinhua News】中国北京市で22日に閉幕した2023世界ロボット大会では、器用な手をロボットにもたらす触覚感知技術が注目された。

 技術を開発した広東省深圳市のハイテク企業、帕西尼感知科技(PaXini Tech)の創業者、許晋誠(きょ・しんせい)さんは早稲田大学で博士課程修了後、2021年に同社を設立。ロボットの多次元触覚のコア技術に特化し、商用利用が可能で多くのシーンに応用できる触覚デジタル技術を搭載した人型ロボット製品を開発、製造している。

 市場規模の小さい触覚センサーに多くの応用シーンがあると気付いたのは日本留学時で、大学院卒業後は中国に目を向け、起業の道を選んだ。 同社によると、人の皮膚の知覚限界に近い多次元大配列触覚センサーにAIアルゴリズムを重ねることで、ロボットの手により高い知覚能力を与えた。会場で見たロボットは、物体を正確に感知して手渡すことができ、動きも機敏で、精密な触覚感知能力を備えていた。実装された触覚センサーは物体の性質と湿度、形状、強度を即座に感知し、複雑で変化の富む環境でのロボットの正確な操作を実現している。(記者/孫蕾、朱思迪、安博昀)【翻訳編集】Xinhua News/AFPBB News|使用条件