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山形県西川町の公園「命名権」 NFTオークションで販売

西川町の水沢名水公園(画像は全てメディアエクイティ株式会社のリリースより)

西川町の水沢名水公園(画像は全てメディアエクイティ株式会社のリリースより)

 山形県西川町と東武トップツアーズ株式会社は、西川町内に実在する公園の命名権をNFT化し、メディアエクイティ株式会社が運営するNFTマーケット「HEXA(ヘキサ)」上にてオークション販売を行う。公園の命名権NFTオークションは2023年9月1日にスタートしており、9月10日の21時59分まで実施される。

 このオークションで命名できる公園は、山形県西川町にある「水沢名水公園」で、道の駅に隣接し多くの人が訪れる同町の代表的な公園のひとつ。

 オークションへの参加は、個人だけでなく法人も可能となっている。オークションで命名権を落札すると、町長からの感謝状が授与され、命名した名称を実際の公園に看板として設置することができる。この名称は、今後西川町のパンフレット等にも記載されるので、自社やサービスの宣伝に利用することも可能だ。ただし、命名権は一次販売オークションで最初に落札した人にのみ付与され、その後NFTの転売・譲渡を受けても命名権は付与されない。

 西川町は今年4月に日本初となる自治体発行NFT「西川町デジタル住民票」を発行するなどして、NFTを活用した関係人口の創出などにも積極的に取り組んでいる。地方自治体によるNFTの活用例としてふるさと納税の返礼品としてNFTアートなどが採用されるなど、徐々にではあるがその活用が進んでいる。

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 さて、今回のNFTの落札価格がいくらになるのかも興味深いところだ。命名権(ネーミングライツ)を募集する施設といえば、スタジアムやコンサートホールなどが思いつくが、こちらは年に数千万〜数億といった巨額が必要になる。施設維持費に苦慮する地方自治体は、もう少しお手頃な価格設定で市民会館や公園、さらには公衆トイレや歩道橋などの命名者を募っている。なかには年数万円程度で契約可能なものもあるが、同様の募集が全国で多数あるため競争が激しくなっており、想定した価格では契約者が現れないこともあるようだ。

 命名権にNFTを利用するのは目新しさがあり、注目度も上がる。さらにオークション形式なので、価格も期待できる。今回の落札価格は1000円でスタートしており、9月2日正午現在、オークションの価格は10万円を少し上回る程度となっている。

●その後の関連リリース

山形県西川町の公園命名権NFTオークション、130万円で落札!(PR Times 2023年9月12日)

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