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「つながる車」、個人情報だだ漏れの恐れ 調査報告

走行中のテスラ車。ノルウェー南東部ジェスハイムで(2023年1月17日撮影、資料写真)。(c)Petter BERNTSEN : AFP

走行中のテスラ車。ノルウェー南東部ジェスハイムで(2023年1月17日撮影、資料写真)。(c)Petter BERNTSEN : AFP

【AFP=時事】インターネットに常時接続された「コネクテッドカー(つながる車)」は個人情報だだ漏れの温床になっている──。自動車メーカー各社が車のデジタル化を推進する中、プライバシー侵害が野放しになっている実態が、最新の調査報告書で明らかになった。

 報告書をまとめたのは米カリフォルニア州を拠点とするモジラ財団(Mozilla Foundation)で、25の乗用車ブランドを調査。その結果、すべてのブランドが、プライバシー保護の基準を満たしていないことが判明した。

 プライバシー侵害の度合いが最も深刻なのは、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)で、次いで日産自動車(Nissan Motor)だった。個人の「性的行動」に関する情報などが漏れている可能性があるとしている。

 報告書は、全ブランドの84%が、利用者の個人情報をサービスプロバイダーや情報ブローカーなどと共有していることを認めたと指摘。76%は顧客情報を販売しており、50%超が、求められれば政府・司法当局に情報を提供しているという。

 モジラ財団は「われわれはインターネットにつながっているインターホンや腕時計に監視されているのではないかと心配するが、その傍らで乗用車ブランドは車を強力な情報収集端末とすることでひそかに情報ビジネスへと参入している」と警告した。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件