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違反切符のQRコードを利用し個人情報を盗む 韓国で多発「キューシング」犯罪

(c)NEWSIS

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【KOREA WAVE】QRコードを悪用して個人情報をだまし取る「キューシング(Qshing)」が韓国でも起き、金融当局が注意を呼び掛けている。

 コンビニに寄るため路肩に車を止めた運転手が5分後に戻ると、フロントガラスに駐車違反の切符が貼られていた。慌てた運転手が切符にあったQRコードをスマートフォンでスキャンすると、アプリをインストールするように案内があり、個人情報を入力したら……。

数日後、運転手は個人情報を盗まれたことに気付いた。

 キューシングはQRコードとフィッシング(Phishing)の合成語だ。QRコードをスキャンさせて悪性コードを仕組んだアプリをインストールさせ、個人情報や金融情報を盗む。公式QRコードの上に偽のステッカーを貼るなどの方法がある。

 セキュリティメディア「ダークリーディング」は新型コロナウイルス禍以降、QRコードの活用文化が広がり、キューシング犯罪が増えていると指摘している。偽造防止ソリューション企業「スキャントラスト」によると、米国ではユーザーの80%以上がQRコードを安全だと信じており、悪性コードを識別できたのは37%だけだった。

 最近、中国では実際に偽QRコードを取り入れた駐車違反切符が見つかった。見つけた運転者が慌てる心理を悪用するのがミソだ。また、スペインのマドリードでも公共自転車に付着した詐欺QRコードが発見されている。自転車を使うためユーザーが決済をするQRコードだと思ってスキャンし、偽物だと確認されたという。(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News|使用条件