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米国、半世紀ぶりの月面着陸へ 民間ミッションで打ち上げ

米民間宇宙企業アストロボティック・テクノロジーの無人月着陸船「ペレグリン」を搭載し、米フロリダ州ケープカナベラルで打ち上げられたロケット「バルカン・セントール」(2024年1月8日撮影)。(c)CHANDAN KHANNA / AFP

米民間宇宙企業アストロボティック・テクノロジーの無人月着陸船「ペレグリン」を搭載し、米フロリダ州ケープカナベラルで打ち上げられたロケット「バルカン・セントール」(2024年1月8日撮影)。(c)CHANDAN KHANNA / AFP

【AFP=時事】約半世紀ぶりに月面着陸を試みる米国の宇宙船が、現地時間8日未明に打ち上げられた。

 米民間宇宙企業アストロボティック・テクノロジー(Astrobotic Technology)の無人月着陸船「ペレグリン(Peregrine)」は、同ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の新型ロケット「バルカン・セントール(Vulcan Centaur)」に搭載され、南部フロリダ州にあるケープカナベラル宇宙軍基地(Cape Canaveral Space Force Station)から現地時間8日午前2時18分(日本時間同午後4時18分)に打ち上げられた。

 ペレグリンは2月23日、月の中緯度に位置する「粘りの入江(Sinus Viscositatis)」と呼ばれる地域に着陸予定。

 アストロボティックのジョン・ソーントン(John Thornton)最高経営責任者(CEO)は打ち上げに先立ち、「アポロ(Apollo)計画以来初めて米国を月面に帰還させることは、極めて大きな名誉だ」と述べた。

 米国は現在、1970年代のアポロ計画以来50年以上ぶりとなる有人月面探査計画「アルテミス(Artemis)」を進めており、低コストで設備や機材を輸送するために「商用月運送サービス(CLPS)」と呼ぶプログラムの下、民間企業を参入させている。

 2月にはテキサス州ヒューストン(Houston)に本社を置く民間宇宙企業インテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)が、月着陸船の打ち上げと、月の南極付近への着陸を目指している。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件