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NASA、火星ヘリとの通信途絶

米航空宇宙局(NASA)の小型火星ヘリコプター「インジェニュイティ」。探査車「パーシビアランス」に搭載されている科学機器「スーパーカム」に組み込まれたRMIカメラで撮影(2021年5月14日撮影、同年6月13日取得)。(c)AFP PHOTO / NASA/JPL-Caltech/LANL/CNES/CNRS/HANDOUT

米航空宇宙局(NASA)の小型火星ヘリコプター「インジェニュイティ」。探査車「パーシビアランス」に搭載されている科学機器「スーパーカム」に組み込まれたRMIカメラで撮影(2021年5月14日撮影、同年6月13日取得)。(c)AFP PHOTO / NASA/JPL-Caltech/LANL/CNES/CNRS/HANDOUT

【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は20日夜、火星で運用中のヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」との通信が途絶えたことを明らかにした。通信が途絶したのは72回目の飛行中だった。 インジェニュイティとの通信は18日の試験飛行中に突然、途絶えた。現在、NASAの機械工学チームが再接続を試みている。

 大型のドローンのような形状をしたインジェニュイティは2021年、無人探査車「パーシビアランス(Perseverance)」に搭載され、火星に投じられた。地球以外の惑星で初めて自律飛行した初のヘリコプターとなった。インジェニュイティの飛行データは、パーシビアランスを通じて地球に送信されている。

 NASAによると、1回前の飛行で計画よりも早いタイミングで着陸したのを受け、試験的に短時間の飛行を試みた。地上12メートルまで浮上した後、降下中にインジェニュイティとパーシビアランス間の通信が途切れたという。

 NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)は、X(旧ツイッター)への投稿で、「一時的にインジェニュイティと通信できていない。チームは探査車を用いて視覚情報の入手を検討している 」と述べた。

 インジェニュイティとの通信が途絶えたのは今回が初めてではない。昨年は、通信の途絶状態が約2か月続いたこともあった。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件