【AFP=時事】生成人工知能(AI)開発の新興企業、米アンスロピック(Anthropic)は4日、対話型AI「チャットGPT(ChatGPT)」のライバルと目される対話型AI「クロード(Claude)」の後継モデルを発表した。
アンスロピックは、チャットGPTを開発した米オープンAI(OpenAI)の元幹部らが2021年に創業。グーグル(Google)などIT大手の出資を受け、アマゾン(Amazon)とも提携して新技術の開発を行っている。
今回発表されたのは、対話型AIの「クロード3オーパス(Claude 3 Opus)」、「ソネット(Sonnet)」、「ハイク(Haiku)」の3モデル。同社は、人間の知能に匹敵するという点で業界をリードしていると自賛。中でも最も強力なのは「クロード3オーパス」だとしている。
アンスロピックは、ChatGPTや他の対話型AIよりも厳格な安全策(ガードレール)を備えたモデルのラインアップを特徴としている。
だが、先月リリースされたグーグルの対話型AI「ジェミニ(Gemini)」モデルで、第2次世界大戦(World War II)時のナチス・ドイツ(Nazi)兵に黒人やアジア人が混じった画像が生成されたため、厳格なガードレールの採用には反発も起きている。
アンスロピックは、ガードレールが過剰に機能する可能性があることを認めた上で、旧モデルで問題となった「不必要な拒否」が大幅に減るよう、新モデルでは改善されているとしている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件