【新華社合肥5月17日】中国科学技術大学(安徽省合肥市)はこのほど、同大学の潘建偉(はん・けんい)氏、包小輝(ほう・しょうき)氏、張強(ちょう・きょう)氏らが独立したストレージ・ノード間で単一光子の干渉を利用して量子もつれを生成し、これを基に世界初の量子もつれベースの都市圏3ノード間量子ネットワークを構築したと明らかにした。
この研究により、実際の量子もつれの距離は従来の数十メートルから数十キロに伸び、後に続くブラインド量子計算や分散量子計算などの量子ネットワークの応用に向けた科学的、技術的基礎を築いた。研究成果は15日、国際学術誌「ネイチャー」に掲載された。
量子状態の遠隔伝送による量子ネットワーク構築は、大規模量子情報処理の基本要素である。量子ネットワークを基礎として、広域量子鍵配送や分散量子計算、量子センシングを実現し、将来の「量子インターネット」の技術基盤を構築できる。【翻訳編集】Xinhua News/AFPBB News|使用条件