【AFP＝時事】国際オリンピック委員会（IOC）は12日、「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」の第1回大会を2025年にサウジアラビアで開催する方針を明らかにした。
IOCは「2024年パリ五輪の前日に開かれるIOC総会でこの案を決定する」とし、「IOCとサウジの国内オリンピック委員会（NOC）との契約は12年で、定期的にオリンピック・eスポーツ・ゲームズを開催する」と発表した。
サウジアラビアの首都リヤドでは、すでに7月から8月にかけてeスポーツ・ワールドカップ（Esports World Cup）が開催されており、2500人のゲーマーが賞金総額6000万ドル（約95億円）を懸けて戦っている。
IOCは五輪の伝統と若年層を引きつける取り組みとの調和を模索している中で、2023年6月にはシンガポールで1回目の「オリンピック・eスポーツ・ウイーク」を開催し、「男女混合カテゴリーの10種目」を実施。昨年10月には「eスポーツ委員会」を発足し、国際自転車競技連合（UCI）のダビド・ラパルティアン（David Lappartient）会長が同委員会の会長に就任した。
しかしながら、IOCのトーマス・バッハ（Thomas Bach）会長は以前、eスポーツについて、伝統的な五輪の一部とはみなさないとの見解を示しており、「eスポーツに関するわれわれの価値観には、現在もそしてこれからも決して越えてはならない一線がある」と述べていた。【翻訳編集】 AFPBB News｜使用条件
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