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デンマーク、家畜に世界初の炭素税 夏以降に審議・承認へ

デンマークで放牧されている牛(2020年4月19日撮影、資料写真)。(c)Henning Bagger : Ritzau Scanpix : AFP

デンマークで放牧されている牛(2020年4月19日撮影、資料写真)。(c)Henning Bagger : Ritzau Scanpix : AFP

【AFP=時事】デンマークは、2045年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の達成を目指す独自の試みとして、世界で初めて家畜に炭素税を導入する計画を進めている。

 2030年以降、牛や豚のげっぷやおならなどによって生成されるメタンガスに対し、二酸化炭素(CO2)換算で1トン当たり300デンマーク・クローネ(約7000円)が課税される。

 課税額は2035年には750デンマーク・クローネ(約1万8000円)に引き上げられる。政府と野党の一部、畜産農家、畜産業界、労働組合の代表の間で6月末に合意した。

 ただし、農家の負担軽減のため、60%の課税控除が提案されている。農家の実際の負担額は、2030年以降はCO2換算で1トン当たり120デンマーク・クローネ(約2800円)。5年後に300デンマーク・クローネに引き上げられる見通し。

 合意内容については、今夏以降、議会での審議を経て承認を受ける必要がある。 一方で、経済省の予測によると、この同意の影響から2035年までに農業部門で最大2000人の雇用が失われる恐れがある。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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