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「強烈な」太陽嵐による地磁気嵐、中緯度地域でオーロラ観測も

ニュージーランド・クライストチャーチ郊外で観測されたオーロラ(2024年8月12日撮影)。(c)Sanka Vidanagama : AFP

ニュージーランド・クライストチャーチ郊外で観測されたオーロラ(2024年8月12日撮影)。(c)Sanka Vidanagama : AFP

【AFP=時事】米海洋大気局(NOAA)は12日、強烈な太陽嵐の影響で、激しい地磁気嵐が観測されたと発表した。このため、通常よりも低緯度地域の夜空にオーロラが出現する可能性があるとしている。

 NOAAによると、グリニッジ標準時(GMT)12日午後3時(日本時間13日0時)以降、レベル5段階のうち4に相当する非常に活発な地磁気嵐が観測された。この状況は数時間続く可能性があるが、強度が増すことはないとしている。

 また激しい地磁気嵐の影響で、中緯度に位置する米アラバマ州やカリフォルニア州北部でも、オーロラがかすかに見える可能性があるという。

 太陽嵐は、太陽から大量のプラズマが放出される現象「コロナ質量放出(CME)」によって引き起こされ、放出されたプラズマ粒子が地球に到達すると磁場に乱れが生じる。

 フランス・コートダジュール天文台(Cote d’Azur Observatory)の天体物理学者、エリック・ラガデック(Eric Lagadec)氏はX(旧ツイッター)に「今、たくさんのオーロラが出ている。日暮れまで続けば、われわれも見ることができるかもしれない」と投稿した。

 11日には、米航空宇宙局(NASA)のマシュー・ドミニク(Matthew Dominick)飛行士が、滞在している国際宇宙ステーション(ISS)から撮影した荘厳なオーロラの動画をXで公開した。

 こうした現象が増えているのは、11年周期の太陽活動が、最も活発な「極大期」に近づいているためだ。 他方で、太陽嵐や地磁気嵐は通信障害などの問題を引き起こすこともある。NOAAによると、影響を受けやすいインフラの運営者は対策を講じるよう通告を受けている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

【参考情報】日本での観測例(名寄市天文台のYoutube)

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