Open Innovation Platform
FOLLOW US

高速チューブ輸送システム「ハイパーループ」試験走行に初成功 オランダ

「ヨーロッパ・ハイパーループ・センター」に設置されたトンネル内の乗車用ポッド(車両)。オランダ・フェーンダムで(2024年9月7日撮影)。(c)Nick Gammon : AFP

「ヨーロッパ・ハイパーループ・センター」に設置されたトンネル内の乗車用ポッド(車両)。オランダ・フェーンダムで(2024年9月7日撮影)。(c)Nick Gammon : AFP

【AFP=時事】オランダ北東部フェーンダム(Veendam)の高速チューブ輸送システム試験施設「ヨーロッパ・ハイパーループ・センター(European Hyperloop Centre)」で9日、初の車両試験が成功し、時速700キロ以上で欧州都市間を移動するという夢に一歩近づいた。

 試験走行は、同国のコンスタンティン王子(Prince Constantijn)はじめ300人が列席する中で行われた。延長420メートルの白いトンネル内を、濃淡グレーのストライプ模様の乗車用ポッド(車両)が管理センターからの指示で浮上すると、磁気推進システムで走行した。

 現時点では時速30キロにとどまっているが、2030年までに乗客を乗せて運行を開始するのが目標。まず、今年末までに時速100キロ達成を目指す。

 運営企業ハルト・ハイパーループ(Hardt Hyperloop)のコマーシャルディレクター、ロエル・ファンデパス(Roel van de Pas)氏はAFPの取材に対し、ハイパーループを利用すればアムステルダムからベルリンまで1時間30分、ミラノ(Milan)まで2時間で行けるようになり、欧州の旅行を革命的に変える可能性を秘めていると語った。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件