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スペースXのスターシップ 「地上システムの問題」で10回目の打ち上げ中止

米テキサス州にあるスペースXの基地「スターベース」の発射台に設置された「スターシップ」(2025年8月24日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT:AFP

米テキサス州にあるスペースXの基地「スターベース」の発射台に設置された「スターシップ」(2025年8月24日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT:AFP

【AFP=時事】米宇宙企業スペースXは24日、問題解決に時間を要するため、同日予定されていた宇宙船「スターシップ」の試験打ち上げを中止すると発表した。

「スターシップ」は、テキサス州南部にある同社基地「スターベース」から、午後6時30分(日本時間25日8時30分)に10回目の打ち上げが予定されていたが、その15分前に中止となった。

 X(旧ツイッター)で「地上システムの問題解決のため、本日スターシップの10回目の飛行を中止する」と述べたスペースXだが、詳細については明らかにしなかった。新たな打ち上げ日について発表されていないものの、同社ウェブサイトのカウントダウンは25日夕方に再打ち上げが行われることを示唆している。周辺道路の閉鎖状況から、25日と26日が予備日として確保されていると見られる。

「スターシップ」は創業者イーロン・マスク氏の火星移住構想の中核を担うロケットだが、乗員や貨物を運ぶための上段ロケットは、2025年に行われた3回の試験飛行すべてで爆発するなど、一連の問題が影を落としている。このうち2回の爆発ではカリブ海の島々に破片が降り、1回は宇宙空間で分解した。さらに6月には、地上での静的燃焼試験中に事故が発生ししている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件