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スペースX、xAIを統合 「宇宙データセンター」構想加速へ

統合を伝えるスペースXのリリースより

統合を伝えるスペースXのリリースより

 イーロン・マスク氏が率いる米国の宇宙開発企業スペースXは2日(米国時間)、同氏が創業した人工知能(AI)企業xAIを買収し、両社が統合されたことを発表した。この統合により、ロケット開発、衛星通信、AI、そしてxAIに統合されたx(旧Twitter)などのSNSプラットフォームを網羅する、“垂直統合型イノベーションエンジン”が誕生する。

 スペースXの発表によれば、買収の背景には、地上でのAI運用が直面している電力不足と冷却コストの壁があるという。スペースXは、太陽光エネルギーが豊富で冷却効率に優れた宇宙空間における「宇宙データセンター」構想を掲げている。大型ロケット「スターシップ」による大量のAI衛星打ち上げを通じて、2〜3年以内には宇宙でのAI演算コストが地上を下回ると予測。宇宙インフラとAI技術を一体化することで、現時点での制約を超えた演算能力の拡張を目指す。

 今回の合併により、xAIの対話型AI「Grok」や、xAIが既に傘下に収めたSNSの「X」がスペースXの事業基盤と統合される。これにより、スペースXはリアルタイムの膨大なデータ処理能力を自社内に保有することになり、宇宙開発との相乗効果が期待される。

 市場関係者の間では、統合後の企業価値は1兆2500億ドル(約185兆円)に達するとの見方もあり、年内に新規株式公開(IPO)が予定されているともいわれている。

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