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NASA、火星探査機「メイブン」運用終了 大気観測11年超

写真は火星を周回するメイブンのイメージ画像。NASA/Goddard/University of Colorado/Laboratory for Atmospheric and Space Physics提供写真

写真は火星を周回するメイブンのイメージ画像。NASA/Goddard/University of Colorado/Laboratory for Atmospheric and Space Physics提供写真

[ワシントン 3日 ロイター] by Will Dunham – 米航空宇宙局(NASA)は3日、火星探査機「メイブン(MAVEN)」の運用を終了したと発表した。半年前に通信が途絶え、「復旧不可能な状態」と判断した。

 メイブンは火星の大気の観測に特化したNASA初のミッション。2013年に打ち上げられ、14年から火星周回を開始。当初予定の1年間を10年以上超えて運用された。最後の交信は2025年12月6日で、火星の裏側を通過後に信号が途絶えた。調査委員会によると、機体が毎分2.7回転していたためバッテリーが消耗し、通信システムが電力を失った可能性が高いという。

 主な成果としては、太陽嵐の際に火星大気の侵食が劇的に増えることを解明し、複数タイプのオーロラを発見。探査車「パーシビアランス」と連携し、火星のオーロラを可視光で初めて観測した。30億年以上前に厚い大気と液体の水を有していた火星が、どのように生命に適さない環境になったのかについて知見を深めた。

 メイブンは探査車「キュリオシティー」などのデータ中継も担っていたが、稼働中の他の4機が役割を補う。機体は今後50─100年間軌道上にとどまり、いずれ火星表面に落下する。